花鳥風月

海に「カエリタイ」と願う鳥、空を飛びたいと夢見る魚

それぞれの場所

  • September 09, 2017
  • 19xx

どこにでもある空と
どこにでもある毎日が
とてつもなく愛おしかった

緩やかに流れ
静寂に落ちる

2人で
あなたと2人で

訪れる朝を
繰り返す夜を
生きてみたかった

今日も明日も
私達の上には同じ空が
そして同じ毎日を繰り返す

それぞれの場所で。


初恋

額に大きな汗をかいて
向日葵の向く方へ
走りながら笑ってた、あの夏

あの子はいつも
帽子の下の汗を腕で拭いながら
「いつもの場所な」
そういって消えてった

蝉の声、通り雨
空も海も何もかもを追い越して
いつもの場所へ駆け抜けた


それが恋だと気付かずに


夕暮れ迫る蜩の声
幼き心で「切なさ」覚えた
それが恋だと気付かずに
夏は静かに暮れて行った

あの子を連れて暮れてった


時のこぬれで待っていた
あなただけを、あなたの手を

待ちわびて、雨になり、泥濘んで

ならば、誰でもと掴んだ手
温かくて優しくて大きくて

自分の心の罪の重さに
落ちてしまえばよかったと
命の限り、尽す契

愛よりも情けよりも
深く深く、誓った命

尊きものを知った
心の淵、時のこぬれ


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